このプロジェクトの特徴は、一階建ての建物全体を使ったデンタルクリニックとバックオフィスの設計です。中心部に位置する待合室の上に設けられたスカイライトからは、リスボンの自然光が溢れ、その周囲に各診療室が配置されています。
クリニックとオフィスへの入口は、建物のメインアクセスから分かれており、それぞれの空間へのルートが確保されています。クリニックエリアには、待合室、会議室、公共トイレ(身体障害者用を含む)、管理オフィス、歯科診療室、滅菌室、オルソパントグラフィー室、廃棄物室、更衣室などが設けられ、活動を支えるための様々なスペースが配置されています。
このクリニックの主要なフロント部分はガラス製で、内部の一部エリアの素材感を決定づけています。歯科診療室と通路の間仕切りも透明なガラスで作られており、内部が自然光を受け入れることで、待合室や管理オフィス、歯科診療室での人工照明の使用を減らすことが可能になりました。
オフィススペースは主に広いエリアで構成され、会議室やオフィスといった部分の間仕切りにもガラスが使用されています。ここでは、電気設備や空調設備を建築ソリューションの一部として取り入れ、技術的なイメージを強調しています。また、作業エリアを区別するために色彩を考慮したデザインも特徴的です。
このプロジェクトは、2018年8月にリスボンで始まり、2019年末に完成しました。設計の目的は、受付で落ち着いた歓迎の雰囲気を作り出し、クリニックエリアのドアを開けた瞬間には、白く清潔で広々とした空間が広がる感覚を提供することでした。そのため、診療室は自然光が差し込み、落ち着いた空間を創出するよう設計されました。
このデザインは、2021年にA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザインアワードのブロンズ賞を受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、優れた技術力と創造力を持つデザインに贈られます。それは生活の質を向上させ、世界をより良い場所にすることに貢献しています。
プロジェクトデザイナー: Miguel Barbas
画像クレジット: ivo tavares studio
プロジェクトチームのメンバー: Miguel Barbas
Pedro Unas
YR Branding
プロジェクト名: Dental Clinic
プロジェクトのクライアント: Miguel Barbas